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富山地鉄14722号 Last Run(11)西魚津駅の「傳言板」 [富山地方鉄道]

♪ ジョニーが来たなら伝えてよ~

いまなら、たぶん、2時間も待つ人など居ないはず。
それよりも、「うまく伝えて...」と頼まれても...う~ん、困った!!
といった感じだろうか。それにしても、この記事をお読みの皆さんの中で、
この一節を「あぁ...」と分かってもらえる方って、実は少数派??

さて、ケータイにメールにSNS、通信手段が多様化したいま「伝言」など...

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【2019年12月21日15時51分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅

そんな時代になっても。地鉄電車の...とりわけ旧富山電鐵の区間にある無人駅には
駅舎内に「傳言板」が残されているところが多い。

もちろん、使われているところは見たことが...

駅舎の改築(リフォーム)が進行する中で、撤去される例も増えているようだが、
小さな木製(!!)の黒板に白墨で「傳言板」と書かれているのは、まさに「昭和」。

この日は、西魚津駅に到着したら、その駅舎内の伝言板を確認して欲しいと
車内放送でも、くり返されていた。

2019年12月21日の、富山地鉄 14722編成 Last Run 「“孤高の強者”永遠なれ!!」も
だんだん“終点”に近づいてきて...
……  ……

2019年12月21日(日)曇り

復路、通常、宇奈月温泉から電鉄富山駅まで普通電車で1時間半、特急で1時間少々、
この日は、宇奈月温泉駅を15:13発、電鉄富山駅には16:53着というダイヤ。
単線区間が続く路線での臨時列車としては、速い方である。

というか、イベント列車。しかも、これが“Last Run”
できるだけゆっくり時間をかけて走ってもらいたいのだが...

さすがに復路に入ると“お疲れモード”の人たちも増えてくるわけで。
車内では、盛り上げようと豪華景品が当たる「ジャンケン大会」が始まって。

でも、そういう若いノリに、ついていくのもだんだん辛くなってきた<変態鉄>
だったのである

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【2019年12月21日15時49分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅

下りUN3列車、特急「うなづき3号」は冬ダイヤ限定の特急電車。
夏ダイヤ期間は、AP1列車「アルペン特急1号」として立山からやってくるスジ。
その行き違いのため7分ほどの停車である。

まずは構内踏切のところで、惜別マークを付けた姿を。

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【2019年12月21日15時50分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅

すぐに「丸看板」に交換されて...
「普通 電鉄魚津」に。ステーションデパート的な駅ビル、「県下唯一の高架駅」も
“高架駅”は変わらなくても、簡素な駅舎に建て替えられ。

現行ダイヤでは電鉄魚津止まりの列車は設定されておらず。
魚津の旧市街地の最寄り駅が電鉄魚津駅、魚津市自体もちょっと寂しい感じに
なったし、その中でも旧市街地にある電鉄魚津駅の地位は...
通常の運行では見られなくなっている表示である。
(深夜帯に「新魚津ゆき」は設定があるが...)

この記事のトップ写真が、そのときの1枚。

こちらは丸看板を付けた上で、それに合わせて電動方向幕を回しているシーン。
「急行 有峰口」もいまでは見られない行き先である。

ちなみに交換したUN3列車との並びシーンの写真がないのは撮影に失敗したから...
あるが、それ以上に、この日のUN3列車は“30かぼちゃ”での運転であり、
冬ダイヤ期間ということもあって、「うなづき号」のヘッドマークは省略。
控えめに前面幕の「特急 宇奈月温泉」の表示だけが「UN列車」を表していた。

だから、別にショックでも何でもないのである。

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【2019年12月21日15時53分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅

UN3列車が行ってしまった後、駅舎側へと渡ってからこの1枚。
特徴的な上屋を持つ電鉄黒部駅。このシーンを撮れるのも、これが最後である。

だんだん夕暮れが迫ってくる中を再び疾走。魚津市内の高架区間を走りきって
地上に下りたところが西魚津駅。

この駅を出発するとすぐに早月川鉄橋を渡って滑川市内へと入る。
そんな西魚津駅、非常に歴史を感じさせる駅舎なのだが...

その駅舎内には小さな「傳言板」が残されている。「伝」が旧字体であるところが
何とも言えない渋さなのだが...

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【2019年12月21日16時07分】 富山地鉄本線・西魚津駅

「今までありがとう」、このメッセージ。カメラを向けずには居られないのである。

手作り感溢れるメッセージが何とも...
絵の才能なら自分だって...などと余計なことを言ってはいけないのである。

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【2019年12月21日16時08分】 富山地鉄本線・西魚津駅

ホームに戻れば、今度は「特急 うなづき号」のヘッドマークを付けて撮影会。

ちなみに、この駅の南側の築堤は、あいの風とやま線。JR北陸本線時代には
数多くの特急列車との並びシーンが撮影された。<変態鉄>は某団体の撮影臨に
混ぜてもらったとき、このホームで485系「北越」との並びシーンを撮ったことが...

まぁ、それは14720形ではなく10020形だったのだが...

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【2019年12月21日16時11分】 富山地鉄本線・西魚津駅

この日、短い停車時間の中で、あいの風線との並びシーンを撮ることは
できなかったが...

……  ……

そして、これが最後の途中駅での撮影タイム。

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【2019年12月21日16時31分】 富山地鉄本線・上市駅

すっかり薄暗くなってきた上市駅である。往路は遅れていたためドア扱いがカット
されたが、復路は少しだけ停車時間があって。

下り143列車も“30かぼちゃ”。当たり前に見られたこのすれ違いシーンも最後。

そして、後ろの方では... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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